虫歯治療
虫歯でも傷んでしまった歯質を取り除き、人口材料で修復します。虫歯が多ければ根の治療も必要です。非常に初期のものであれば、フッ素塗布など予防処置を行い、定期検診にて経過観察していくこともあります。
歯周病治療
歯周病は、歯そのものではなく、歯ぐきや歯を支える骨・靱帯に起こります。全身状態や喫煙等生活習慣との関係が密接であり、他の治療より優先して治療が進められます。
治療前の検査
- 歯の数と嚙み合わせの診査
- 歯周ポケットの深さの測定
- 歯の周りの汚れ具合の診査
- レントゲン撮影による骨の状態の診査。
症状に応じて治療
- 初期・・・歯磨き指導 歯石除去 嚙み合わせの調整
- 中期・・・歯周ポケット内の歯石除去 動いている歯の固定
- 重度・・・歯周ポケット内の洗浄～消毒 抜歯
虫歯も歯周病も、口腔内に棲みついているそれぞれの原因菌によって発症し、進行します。
これらの菌はバイオフィルムというネバネバとした膜を形成し、自身がこの膜に守られながら生活することで、症状を進行させます。
このバイオフィルムは薬剤での除去も難しく、機械的に除去するしかありません。
そして、ご自身の歯磨きだけでは全て除去するのは困難です。
そのため、治療中も治療が終了した後も、歯科医院で定期的に除去を行う（＝定期的なプロフェッショナルケアを行う）必要があります。
加えて、食生活・生活習慣の見直しも行いましょう。
ご自身の歯を長期にわたって機能させていくために、口腔内全体の良好な環境を維持していくことが、大きな意義での予防になります。
入れ歯・ブリッジ
なくなってしまった歯の代わりになるものです。噛むことや話すことの機能を補い、部位によっては口元だけでなくお顔の表情全体の印象にも影響します。 それぞれに長所短所がありますので、どのようなことを一番優先したいか等を相談し、治療方法やデザイン・材質を考えていきましょう。
訪問診療
病気や障害があるなどの理由で、病院まで通院できない方が適応です。ご自身や入所されている施設に診断や治療の機材を持っていき、治療を行います。診療内容は、おおむね外来診療と同じですが、継続的な口腔ケアも主な内容です。自力で歯磨きができない方の口腔内は汚れやすい上、入れ歯を使用しているとその管理も難しいことが多いです。口腔は栄養の入り口であると同時に感染の入り口でもあり、口腔内の汚れが多いと全身状態にも悪影響を及ぼします（代表的なものは誤嚥性肺炎）。定期的に口腔ケアを受けることで、それらのリスクを減らすことができます。
